Tokyo Tokyo Delicious Museum2023

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Chef’s Interview

福島県相馬市にある「武玄(むげん)」は、地元水産加工会社「ループ食品」が運営する居酒屋です。東日本大震災を乗り越えた2018年にオープンし、「常磐(じょうばん)もの」と呼ばれる地元鮮魚を中心に料理を提供しています。東京の市場関係者や食通に高く評価されてきた「常磐もの」の美味しさの秘密とは?「武玄」および「ループ食品」代表でもある森 拓也さんに話を伺いました。

武玄のお客さまはどのような人が多いか(地元の人か、出張含めた旅行者か)

主に地元の人です。復興支援で来られている人もお客様としていらっしゃいます。

なぜ福島で店を持とうと思ったか

生まれ故郷が12年前の東日本大震災で甚大な被害を受けました。私の自宅も全壊でした。まだまだ復興の途中ではありますが、相馬の自然、中でも水揚げされる魚の素晴らしさは日本及び世界に誇れるものです。それを広く知ってもらうためにどうしたらいいのか。その一つのこたえとして、漁業から魚種加工まで一貫できるループ食品を立ち上げ、「武玄」という居酒屋を開店しました。「武玄」は「∞」というロゴで現すように、相馬の無限の可能性や未来を見つめています。

福島で食を提供することに対するこだわりや、思うところは

まさに「常磐もの」です。魚に限らず、福島には肉や野菜、米や酒など、魅力的な産品がたくさんあります。これらすべてを、おいしく食べてもらうために飲食店はあると考えています。

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